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2007年2月27日 (火)

「勇名馳せずとも~甲州武田家 無名の武士伝」読後所見

ネタバレ有。本の内容がわかってもかまわないという人のみ↓

<所要時間>
 3時間前後(父や妻も同じくらいだった)

<読み易さ・解かり易さ>
 とにかく漢字が多い、歴史物なので当たり前なのかもしれないが。読めない漢字が気になるという神経質な人は読むのに時間がかかるだろう。
 俺は大河ドラマ「武田信玄(中井貴一主演のやつ)」をほとんど見てたクチなので時代背景や登場人物には違和感なく入っていけた。ただ、何も知らなくても十分読み進められるとは思う。韓流映画「夏物語」ほど予習は必要ない(^_^;)

<内容>
 (個人的に)「面白さ」だと「孤高の尊厳」>「小山田謀反」>「安積野散華」の順。一応男なので剣劇の華々しさで「孤高の尊厳」が一番。滅法に強い主役二人なんだけど、時代の主流になれず散っていくっていう構図は、義経と弁慶を彷彿とさせ、判官びいきの心をくすぐる。他2編も構図は一緒なんだけど「小山田謀反」は主役がホモだっていう部分にどうしても違和感を覚えてしまう。ちなみにこの物語は剣劇というよりは銃がメインなんだけど、主人公は「一発目の弾に二発めを当ててその跳弾で敵を倒す」とか「銃ごと放り投げてそこに脇差を当て発砲させて敵を撃つ」など「次元かよ!!」と突っ込みたくなるほどの凄腕(^_^;) 「安曇野散華」はそこまでの強さや散り行くはかなさがなく、そこにいたる経緯がメインなので、派手さという点で物足りなかったかな。

<CP>
 1,575円なら、ハードカバーかと思ってた(^_^;) 自分以外に5冊ほど買ってもらったが、正直1,000円だったらもっと多くの人に薦めてもいいと思うくらい。内容は1,575円で損をしたとはとは感じないが、全く知らない人に薦めるとなるとちょっと高いかな。次作で直木賞でも獲ってもらえるとそれに抱き合わせて再販できるので是非頑張っていただきたい(^_^;)

<総評>
 俺は物書きでもないし、読書家でもない。最近読んだ本は?と問われれば「トリック」のノベライズくらいなもんである(たしか妻が誕生日に買ってくれた)。一言でこの本を評するなら「そんな俺でも楽しく一気に読めた」ということに尽きる。父や妻も言葉は違えど「難解ではない」という点では感想が一致している。俺がこの本を薦めるとよく藤沢周平と比較されるが、(父曰く)「藤沢周平ほど思想が前面に出ていない」らしく、そういった意味でもより「大衆娯楽的作品」だと言えるだろう。折りしも今年の大河ドラマは「風林火山」。今流行のスピンオフだと思って読めば大河もこの本も面白さ倍増だ。

 とにかく、小説としての完成度は俺の想像のはるか上を行っていた。次作が非常に楽しみになったし、できれば本当に直木賞あたりを狙ってもらいたい。

 「馬とツバメとチェッカーズ」では岡田峰幸作品を今後も応援し続けます\(^o^)/

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