« ユタカ来盛 | トップページ | 侮れない »

2008年7月21日 (月)

「一関学院、専大北上、福岡を倒しての決勝。敗れたチームの分まで1球ずつ力を込めて、いい試合にしたい。」

 母校がベスト4まで進んだ結果を見るために(東スポがお休みだったというのもあり)岩手日報を買ったのだが、試合の詳報を読むことで、俺が今ひとつ高校野球にのめり込まない理由っぽいものが見えてきた。

 今までは「技術レベルが金を払って見るに値しない」ようなことを言ってきた気がするが(その考えは今でも変わらない。県予選レベルは外野席も含めて完全無料開放してもらいたい)、それ以上に俺を興ざめさせているのが圧倒的戦力差による「どっちが勝つんだろう」というドキドキ感の無さだ。

 試合も見ないでこういうことを書くと多分に結果論チックになってしまうが、新聞記事だけを見て書いているのでむしろアベレージな見方ができているとも思う。

 例えばこの準決勝は私立とは一度も戦わずに進出してきた公立2校と強豪と呼ばれる私立2校の激突で、結果は(おそらく一般の人の見解では)「順当に」私立2校が勝ちあがった。結果が「順当」だから面白く無いと言っているわけではない。この準決勝に関しては、戦っている現場サイドからも「順当に」進む通過点でしかなかった雰囲気が感じとれるのだ。

 それは勝った両校の投手起用に顕著である。盛附のエースは鴇田投手であり2番手にはエースを凌ぐイニングを投げてきている金沢投手がいる。にもかかわらず、準決勝である盛一戦で先発完投したのは今大会3イニングしか投げていない多田投手だった。詳しいことを知らない俺でも、ここまでの強豪私立との対戦での投手起用を見る限り彼は3番手の投手であったことは明らかだ。また、盛岡中央にしても24イニング連続無失点中の品川投手に投げさせること無く2番手の橋本投手を先発させ、1点差という僅差のゲームであるにもかかわらず、ついにエースを登板させることは無かった。

 こういう試合を見るにつけ、「高校野球は明日無き球児たちのひたむきな戦い」というフレーズに疑問を感じてしまう。「勝つであろうチーム」は明らかに「むしろ明日のことのほうを考えて」戦い、そして勝っているのだ。ちなみに、タイトルは盛附の監督の準決勝後のコメントである。そこに準決勝で戦ったばかりの盛一の名前は無い。記事での取り上げ方なのかもしれないし、単純に忘れただけなのかもしれないが、名前を挙げた3校を特に強く意識し、そこに注力して戦ってきたことがうかがえる。

 俺は、どんなスポーツであっても、実力均衡なもの同士がガチンコで勝負するところに面白さの本質があり、そこにドラマが生まれると思っている(だから、高校野球でも松坂世代の甲子園とか、木内監督の戦略とか、田中vs斉藤とかでは夢中になる)。そして、岩手の高校野球はその面白さには欠けているとも(興行的な面白さだけを求めるのであれば、シードをさらに公立と私立の枠に分け各ブロックに必ず強豪私立が配置されるようにすれば8強以降の試合は確実に面白くなる)。

 ただ、誤解されたくないのは、部活動としての高校野球を否定する気は全く無いということ。甲子園というひとつの目標に向かい3年間ひたむきに努力することは素晴らしいことだし、勝っても負けても彼らの大切な財産になるのは間違いないからだ。

 あくまでも「興行的な面白さ」、というポイントのみを見ている中年プロ野球ファンの戯言ということでどうかひとつ…m(__)m

 最後に、かなりひねくれた見方をひとつ。俺の周りの高校野球ファンを見ると明らかに甲子園を狙える県内では強豪と呼ばれる高校のOB・OGが多い気がする。応援というのは「勝つかも知れない」希望を持ってするもので、「勝つかも知れない度合い」が大きければ大きいほど面白い。彼らや彼女たちが「高校野球の応援が好き」なのはむしろ当然だ、だって行けば大抵勝つんだから。逆に毎年1・2回戦でいつのまにか敗退しているチームだったら足しげく応援に行くだろうか。俺だって応援に行く試合が連戦連勝なら「高校野球の応援が好き」になるかもしれない(^_^;)

|

« ユタカ来盛 | トップページ | 侮れない »

コメント

私は野球留学には肯定的なんですよ。ルールの範囲内なら他県だろうが他国だろうが連れてきてチーム力を上げるのは悪いことではないと。それが結果的に県のレベルをも上げることに繋がると思うし。

ただ、そういう高みを目指すチームと、そうでないチームを同じ土俵で戦わせるのはどうかと。

本文中にも書いたように、組み合わせのやり方もあるだろうし、ラグビーのようにクラス分けするという手もあるだろうし。3年間やってきた結果、最後の試合が20対0とか、それが本当に選手と観客のためのゲームになってるのかなぁと。

投稿: あぶらず | 2008年7月22日 (火) 23時18分

あぶらずさんのコメントに、痛感するものが・・・

オイラの母校は、ラグビーの古豪故に
「今年は花園行ったの?」的な感覚が、
ラグビーに興味のないウチにもあったりする。
(寄付云々の話が絡むからだがw)


言えるのは、それだけの為に全国から集まった選手達を、
地元代表として素直に応援出来ない事。
(母校に、青田刈りは無いと思いたい)

実力が拮抗したチーム同士での試合が、観たい・・・
(アマチュアに限らないけど)

投稿: mak | 2008年7月21日 (月) 22時47分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/109210/41922249

この記事へのトラックバック一覧です: 「一関学院、専大北上、福岡を倒しての決勝。敗れたチームの分まで1球ずつ力を込めて、いい試合にしたい。」:

« ユタカ来盛 | トップページ | 侮れない »